谷桃子バレエ団創立60周年記念公演6
「レ・ミゼラブル」

2010.10.16 ゆうぽうとホール

2of 2
Tani Momoko Ballet
「Les Miserables」

エポニーヌ:瀬田統子
 作品としてはよくまとまっていて、群舞と小グループ、パ・ド・ドゥへと移行する場面や時空の転換が早く、贅肉が付いていない健康体の美しさがあります。美術、装置も舞台両脇に階段をつけて正面奥の壇上を様々に使い、照明の効果で簡潔に仕上げる演出も成功しています。革命の群衆や、処刑の場面もくどくなく、先へ先へと進んでいく物語の語りかけは今日的感覚にも合っています。
マリユス:長清 智&エポニーヌ:瀬田統子
 敢えて欲をいえば、力量あるダンサーがこれ程いるのですから、前述のようにたとえばジャンとコゼットの互いの葛藤がぶつかり合う場面でじっくり二人を踊らせ、人物の内面をもう少し照射するならば、作品の深まりが一層得られたのではないかと思います。
 
2010年10月16日 ゆうぽうとホール所見 

舞踊批評家 伊地知優子

コゼット:高部尚子&長清 智
ジャン・ヴァルジャン:齊藤 拓
高部尚子&長清 智
望月 則彦氏
谷 桃子氏
STAFF

芸術監督/谷桃子
演出・振付・選曲/望月則彦
バレエミストレス/鈴木和子、前田藤絵
バレエマスター/平田貴義、岩上 純
舞台美術/橋本 潔
衣裳美術/合田瀧秀
照明/足立 恒
音響/矢野幸正
舞台監督/福島 章
制作/廣瀬 清
主催/(有)谷桃子バレエ団研究所
マネジメント/新演奏家協会