Professional Dancer's Association
Performance Collection Vol.4 
ZERO

2014.5.28&29 Bunkamuraシアターコクーン

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ZERO

ZERO

曲/バッハ 他

演出・振付/矢上恵子

山本隆之
 矢上の新作『ZERO』も異色。動きは彼女特有のシャープでダイナミックなものですが、特別ゲストの山本隆之を中心にした佐々木大、山口章、そして福岡雄大、福田圭吾らの男たち、それが実は戦闘機に乗った少年飛行士。その葛藤、あるいは助け合いなどを描きながら、戦いに向かう心象を描いています。
青木 崇、秋定信哉、惠谷 彰、梶原将仁、北村俊介、酒井直希、佐々木大
佐藤信吾、末原雅広、武藤天華、山口 章
福岡雄大、福田圭吾、福田紘也、山本隆之
山本隆之
 ゼロとは第2次世界大戦末期のゼロ式戦闘機の略、これをとりあげた書物も出版されていますが、それとは別に、飛行士らの心象や、激しいサウンドに挟まれるバッハの宗教的な音楽などから、戦いに翻弄される悲劇、その空しさを表現したものでしょう。
 もう一つ今回の注目は、今年ローザンヌ国際コンクール、ユースアメリカングランプリで1位を獲得した二山治雄が出演、入賞作品を披露したことです。

 ユースで踊ったコンテンポラリーの『KIZASHI』(浅野都子振付)と、ローザンヌで踊りTVでも紹介された『ラ・バヤデール』のソロルのヴァリエーション。さすがに落ち着いて踊り、大きく柔らかい身体の動きで豊かな才能を示し、好感の持てる雰囲気で観客に強くアピールしました。

5月28&29日 BUNKAMURAシアターコクーン

29日所見 舞踊批評家うらわまこと

STAFF
舞台監督/伊東昌彦
照明/三野 学
音響/須川由樹
衣裳制作/(株)チャコット
マネジメント/錦見眞樹