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Tani Momoko Ballet La Bayadere
32人のコール・ド・バレエがスロープを下り、ダンスのシーンとなります。 谷桃子バレエ団のコール・ド・バレエの整然たる美しさはほんとうに感動ものでした。よく訓練されたダンスが妹尾さんの描いた美しい背景とひとつになって夢のような場面が出現しました。
1991年のソ連解体によりロシア連邦に移行してからは、外国への移住が自由になり、亡命の必要がなくなってしまいました。今の人たちには、日本における「ラ・バヤデール」全幕初演が国際的な事件になり、警察官に守られて稽古をしたなどということは、おそらくぴんとこないでしょうね。でも四半世紀前にはそんなことがあったのです。
2006年2月24日東京文化会館所見
やまの・はくだい=舞踊評論家
芸術監督/谷 桃子 振付・演出/スラミフ・メッセレル 再演出/望月則彦 バレエミストレス/鈴木和子、広瀬和子 バレエマスター/平田貴義 舞台美術/妹尾河童 衣裳美術/緒方規矩子 照明プラン/中沢幸子 照明/梶ライティングデザイン 大道具/東宝舞台、ユニ・ワークショップ 舞台設計/古川俊一 雲の背景画/妹尾太郎 舞台監督/福島 章 制作・総務/広瀬 清 音楽監督・指揮/福田一雄 演奏/東京ニュー・シティ管弦楽団 主催/谷桃子バレエ団 マネジメント/新演奏家協会