谷桃子バレエ団 新春公演「シンデレラ」

2012.1.7 新国立劇場中劇場

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Tani Momoko Ballet
Cinderella

継母:樫野隆幸/妹娘:高部尚子/姉娘:伊藤範子
ダンス教師:酒井 大
シンデレラ:佐藤麻利香
素直な演出と配役の妙

伊地知優子

 谷桃子バレエ団の「シンデレラ」はお伽話の哲学と楽しさを素直に追った演出になっています。

 現在、世界中で上演されているプロコフィエフ曲の「「シンデレラ」はロスティスラフ・ザハロフ振付で1945年ボリショイ劇場初演の版が元になっています。
 谷バレエ団ではソヴィエトからメッセレル女史を振付け指導に招いて91年の1月に初演された版も、構成の基本はザハロフ版です。その後少し手が入ったようですが、芸術監督・望月則彦がそれを踏襲しながらも、人物や情景にめりはりを入れて仕上げたものです。

シンデレラ:佐藤麻利香&仙女:相澤美和
春の精:伊藤さよ子
夏の精:埋金麻里子
秋の精:田中絵美
冬の精:穴井宏美
 3公演のうち2公演をみました。白いバレエとは異なり、色物は楽しさ、面白さで見せますから、演出の工夫が勝負どころかと思いましたが、配役が異なると、同じ作品がこうも違って見えるものかと、あらためて色物の含みの深さを感じました。
 シンデレラは初役の佐藤麻利香は、新人にしては動きが練れていて、若い女性らしい軽やかさ、音楽性も豊かで、いつの間に育てた人かと驚きました。谷バレエ団に09年入団ですからそれまでの基礎固めがしっかりしていたと思われます。今後が楽しみです。